胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは?

胸郭出口症候群とは、首の付け根や鎖骨の上、胸と腕の境目部分などにある胸郭出口と呼ばれる部位を通る血管や神経が、筋肉などにより圧迫を受け、肩こりや腕・手の痛みやしびれ、手の血行不良などを引き起こす病変を言います。

血管や神経を圧迫する代表的な筋肉は斜角筋や小胸筋で、これらの筋肉は頭や肩が前方に出ていたり、猫背などの姿勢の崩れにより緊張します。したがって多くの場合、改善すべきポイントは姿勢になります。

胸郭出口症候群に対する当院の施術

一般的に胸郭出口症候群は女性であればなで肩、男性であれば筋肉の発達により起こると言われています。これも間違いではありませんが、根本的な原因はやはり姿勢の崩れによるものです。同じなで肩でも腕や肩甲骨が後に落ちていれば胸郭出口症候群はまず起こりえません。前に巻いてしまう肩、丸くなってしまう背中など、姿勢の崩れを改善しない限り症状の改善はありません。

胸郭出口症候群の患者さんの特徴的な姿勢は上半身を屈める姿勢です。この姿勢では顎は挙がり、胸は落ち、背中は丸くなり、股関節や膝は伸び切りません。この姿勢により呼吸は浅くなり、更に口呼吸になることで免疫機能の低下や消化器への負担も引き起こします。また、胸郭の動きが失われるため横隔膜や肋骨の動きが出ず、その分余計な筋肉を使いながら呼吸することになります。その代表的な筋肉が斜角筋や小胸筋なのです。一般的な治療はこれらの筋肉の緊張をほぐすことを中心に行われます。ですがそれは対症療法であり、根本的な解決策にはなりません。

当院の施術は姿勢の崩れ、そして更に姿勢の崩れの原因にもなっている浅くなった呼吸に対してアプローチします。呼吸と姿勢が整った上で必要に応じて骨格調整や筋肉の調整を無痛整体により行います。最終的には正しい姿勢や呼吸の仕方を患者さん本人に気付いていただき、自ら調整できる身体づくりを目指しています。