頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアとは?

頸椎は7つの椎骨と呼ばれる骨で形成されています。各椎骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨があり、骨同士の衝突を防ぐクッションの役割を担っています。

このクッションである椎間板が何らかの衝撃で破れ、中にある髄核が飛び出した状態を椎間板ヘルニアと呼びます。これが腰椎で起これば腰椎椎間板ヘルニア。頸椎で起これば頸椎椎間板ヘルニアとなります。

飛び出した髄核が脊髄や神経根と呼ばれる神経組織を圧迫することにより、手や足にしびれや痛み、運動麻痺などの症状を引き起こします。

好発年齢は30~50代です。

頸椎椎間板ヘルニアに対する当院の施術

頸椎椎間板ヘルニアは一種の変形であり、飛び出した髄核自体を施術により引っ込めることはできません(ただし、時間の経過とともに飛び出した髄核は消失していきます)。ですが、実は飛び出した髄核だけが神経組織を圧迫しているわけではなく、多くの場合はその周囲の筋肉の過緊張が伴い、圧迫を強めています。つまり筋肉の緊張緩和により症状の緩解が見込めます。

一般的にはこの過緊張を起こした筋肉をマッサージなどで緩和したり、過緊張が起こらない位置に骨格の矯正を施したりすることで症状緩和をねらいます。ですが、なぜ椎間板に負荷がかかり、周囲の筋肉が過緊張を起こしているのか?そこを突き止めない限り、たとえ一時的に症状が緩和したとしても、再発の予防はできません。

当院では椎間板に負荷がかかっている根本的な原因、また筋肉が過緊張している根本的な原因は姿勢の崩れにあると考えます。更に言うと、姿勢の崩れの元になっているのは呼吸の浅さであり、呼吸の浅さの原因は不安や恐怖などの感情にあると考えています。つまり頸椎椎間板ヘルニアの根本原因は不安や恐怖などからくる呼吸の浅さと捉えています。

姿勢の崩れ方として多いのが身体を丸め、身を屈めた姿勢です。この姿勢は動物にとっては防御姿勢。つまり何かしらの不安や恐怖が息を詰め、歯を食いしばり、余計な力を入れ、姿勢を崩しているのです。当院の施術ではこの詰めた息を吐き出すことで呼吸を深くし、不安や恐怖を感じても平常心を保ち、呼吸や姿勢を崩さない身体づくりを目指します。

その上で必要に応じ、最低限の骨格矯正や筋肉の緊張緩和を施します。